感覚を育てよう!体を使って遊ぼう!
過去の楽しかった思い出は・・・
映像で思い出しますか?
音や言葉でよみがえりますか?
それとも、肌で感じた心地よさで覚えていますか?
私たちは、外の情報を「感覚」を通して取り込みます。
感覚には、代表的なものに「視覚」「聴覚」「触覚」に「臭覚」「味覚」を加えた「五感」と、さらに「固有受容覚」(関節の動きや力・体の位置を感じる)と「前庭覚」(バランスや平行感覚・姿勢の調整)のなどがあります。
そして、私たちは、これらの感覚のうち特に得意な感覚を使って、周囲の状況を認識したり覚えたりしようとするのです。
では、逆にその感覚が弱くなったり使えなかったりしたら、どうでしょう?
真っ暗なトンネルに入って周りが何も見えなくなったら…
とても雑音が多くて、相手の声がきこえなくなったら…
触っても、感触が伝わってこなかったら…
その瞬間、とっても不安になったり、恐怖を感じたりしますよね。
そして、何も行動ができなくなったり、相手のことが怖くなったりしてしまいます。
このように、感覚に弱さがあると、多くの不安が生じて行動などにも影響が出てしまいます。
ですから、そうならないためにも、子どものときからいろいろな感覚を育てていくことが大切です。
感覚を育てるには、とにかく使うこと!そして、子供たちの感覚を育てるのは、やはり「遊び」です。
その中でも今回おすすめするのは、体を使った遊びです。
例えば、音に合わせて踊って遊ぶときには、以下のような感覚を使わなければいけません。
視覚・・・みんなの動きを見る、みんなの笑顔を見る
聴覚・・・音楽を聴く、みんなの声や足音を聞く
触覚・・・動くことによる風を感じる、相手との距離感をつかむ
固有受容覚・・・走る、力を入れる、スピードを感じる、体の動きを感じる
前庭覚・・・バランスを保つ、姿勢を保つ、体が揺れてもよく見える
いろいろな感覚を使うことができて、そして何より楽しく気持ちがよくなります。
一石二鳥どころか3鳥いえ4鳥にも5鳥にもなりますね。
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ウォレスアカデミーでは室内で活動するのですが、先日は新聞紙を丸めて剣を作り、新聞紙のボールを思いきり打ったり、ひもでぶら下げた空き缶をたたいたりして、汗だくになって遊びました。
揺れる空き缶を打つためには
①缶の揺れのリズムを感じ取り
②目で缶を負いながら手を動かし
③背伸びしてバランスをとり
④缶をたたいた時の衝撃を手で感じ
⑤力をコントロールする
こんなにたくさんの感覚が育ちますよ!
固有受容覚や前庭覚は、学習にも関係してくる大事な感覚です。
詳しくは、また次回のブログでご紹介します。
コロナウイルス感染予防のために、今は遊ぶ環境も制限させられてしまいますが、それでもいろいろ工夫すると全身を使って遊ぶことができますね。
親子で楽しみながら、感覚を育ててみてください。
<担当:西>
株式会社WALLESS(ウォレス)
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