「おてんとうさま」や「○○虫」を利用して、自分を見つめよう②
「自分を見つめる」って、本当に難しい。
なぜって、自分の姿を見ることはできないから。
なぜって、自分の目は外を見る方向についていて、外から自分を見ることはできないから。
以前に、動物にはない「人」が持っている素晴らしい力、「ふり返る」という心の働きで自分の気持ちをコントロールしていく方法をお伝えしました。
今回は「自分を見つめよう」パート2です。
「自分を見つめる」って、本当に難しい。
そうなのです。
自分を直接見ることができないから、今自分はどんな表情をしているのか、どうふるまっているのか、他人からどう見えるのか、そんなことを直接認識することはできません。
さらに、形のない自分の心(気持ち)を見つめるとなると、それはもう至難の業です。
しかし、自分がどんな行動をしているのか、どんなことを感じているのかが分からないと、自分の行動や気持ちをコントロールすることはできません。
例えば、人に対して怒りを抱いたとき、
「自分は今怒っている」
「イライラしている」
「相手を傷つけたいと思っている」
と分かるからこそ、
「怒ってばかりはいけない」
「イライラを解消しなくては」
「人を傷つけてはいけない」
と行動を制御できるのです。
さらには、怒りの裏に「悲しみ」「嫉妬」「妬み」などがあると分かると、それを解消しようとすることができるのです。
ですから、幼い時から「自分を見つめる」練習をしていくことは、とても大切になります。
では、そんな難しいことを、どうやって練習すればいいのか。
自分の目では自分を見つめることができないから・・・
そんなときは「おてんとうさまの目」を利用させてもらいましょう!
昔の方は「おてんとうさまが見ているよ」と、よく言いましたね。
これこそが、自分を見つめる練習なのです。
「(自分がしたことを)おてんとうさまが見たらどう思うのだろう?」と、自分以外の人から見た自分を想像することになるからです。
また、腹を立てた子どもに「○○ちゃんの中に、『怒り虫』が出てきたぞ!」と、怒った気持ちを虫に置き換えてしまいましょう。
そうすると、自分の目(心の目)でその虫を外から見つめることができ、「どう行動してしまったか」「なぜ腹がたったのか」を考えやすくなります。
そして、自分の行動や気持ちを見つめることができたら、
必ず、次はどう行動すればいいのか、具体的なコントロール方法も一緒に考えてあげてください。
「おてんとうさまは、どうすると喜んでくれるかな」
「怒り虫は、どうすると暴れなくなるかな」と。
ウォレスアカデミーでは、そんな心の問題とも向き合っています。
とても難しいことですが、子どもの心の成長には欠かせないことですので、これからも、お子さまと一緒にいろいろな気持ちをと向き合っていきたいです。
<担当:西>
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