「ありがとう」の反対語ってごぞんじですか?
「ありがとう」っていい言葉ですね。
誰かから感謝されると、うれしい気持ちになって、「もっと頑張ろう」と思ってしまいますから不思議です。
ところで「ありがとう」の語源って皆さんご存じですか。
ありがとうは仏教用語だそうです。
「有り難し」からきたものです。
「人の生を受くるは難く、死すべきものの、生命あるも有り難し」が元になっているそうです。
「人として生まれ、生涯を送るのはきわめてまれなこと。
必ず死に向かうこの命が今あることは喜ぶべきこと」という意味だそうです。
ちなみに、ありがとうの反対の意味の言葉ってなんでしょう。
「どういたしまして」でしょうか。
「滅相もございません」でしょうか。
正解は「あたりまえ」です。
有り難いは「なかなかないこと」ということですから、普通にあること、つまり「あたりまえ」が反対の意味になるのだそうです。
日頃あたりまえにしてしまっていることってたくさんありますよね。
ご飯が食べられること、夜眠れること、目が見えること、耳が聞こえること、友達と会って話せること、行きたいところへ行けること・・・
これみんなあたりまえのことでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の影響で、今まであたりまえに思っていたことがあたりまえのことではなくなりました。
世界中の人が不安で孤独な思いをしていることと思います。
こんな時だからこそ、日頃あたりまえにしてしまっていることに目を向けてみませんか。
あたりまえと思っていたことは実はあたりまえではなく「ありがたい」ことなのだと。
人間は愚かなもので、失くしてしまった時に、そのあたりまえのありがたみに気付くのです。
何気ない小さなことに感謝できる。
なかなかできないことですが、見方を変えるだけで、思い方を変えるだけで、状況はよくなるかも知れません。
もしお子さまが、ほかの子と比べて出来ないことがあったとしても、なにか一つできることがあったら、ぜひ声に出して認めてあげて欲しいのです。
「書けなかった漢字が書けるようになった」でもいいですし、「お友達に優しい言葉をかけられた」でもいいのです。
大人にとってあたりまえのことでも、子どもにとっては難しく、大変なことかもしれないからです。
お子さまの小さな変化や成長に、しっかり気付くことのできる私たちでありたいですね。
<担当:南部>
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