「ことばの発達」には何が必要だと思いますか?
2021年1月より児童発達支援事業が始まり、小学校へ入学する前のお子さまのご利用も増えてきました。
そこで今回は「ことばの発達」についてお話しいたします。
「ことばの発達」には何が必要だと思いますか?
まずは、ことばの「入口(目、耳、皮膚感覚)」と「出口(口、手指)」、そして聞いた音を正しく解釈し自分から発信しようとする「脳」が整っていることです。
また、生まれてから1歳になるまでの間に、身近な大人からの適切な語りかけの環境の中で、ことばを理解する力(きく、よむ)、発する力(はなす、かく)が身についていくと言われています。
そして、大人と関わっていく中でこころ(精神面)も発達していきます。
こころの発達は、肌の触れ合いから始まり、味覚、情緒と育っていき、初語(初めて話す言葉)につながっていきます。
こころの発達はことばの発達にとって欠かせない大切なことです。
からだやこころが発達しながら大人とやりとりをしていく中で、こどもたちは「伝えよう」という意欲が芽生えます。
ことばを話すための大前提は、「言いたい!」「〇〇してほしい!」などのお子さまの「伝えたい」という気持ちです。
そのような気持ちが高まるためにできることとして、日々の生活の中で次の2つを意識してみてください。
「聞き上手になる」
お子さまが何かを伝えようとしているときは、聞き流してしまうと話す意欲を徐々になくしてしまいます。
上手く言えなくても“ちゃんと聞いているよ”という態度を示し、「楽しかったんだね」など気持ちを翻訳して経験したことと結び付けてあげましょう。
この“受け止める”“言葉に置き換える”ことが、話そうとする気持ちを高めます。
「話の種をたくさんつくる」
こどもの興味がわきやすい話題をみつけ、話の種をたくさんつくり、“伝えたい”という気持ちを育てるような声掛けを心掛けてみましょう。
参考文献 :
毛束 真知子(2002)「絵でわかる言語障害~言葉のメカニズムから対応まで~」学研
<担当:近藤>
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