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実は科学・数学の体験型プログラムも取り入れています

「楽しく学ぶ」がモットーのウォレスアカデミー。

 

GEMS(ジェムス:Great Explorations in Math and Science)は、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校の付属機関LHS(ローレンスホール科学教育研究所)で開発されている、幼稚園から高校生を対象とした、科学・数学領域の体験型プログラムです。

 

実際に自分で体験することが、豊かな学びへつながるという考え方から、子どもたち一人一人が自分自身で体験することを大切にしたプログラムが、GEMSにはたくさんあります。

 

ウォレスアカデミーでも、五感を使って感じる力や、論理的に考える力などを養うために、このGEMSのプログラムを取り入れています。

楽しみながら、子どもたちの持っている力を引き出すことができる素敵なプログラムがたくさんありますので、今回は、その一つをご紹介します。

 

 

 

■カエルの算数・・・池に飛びこめゲーム

 

 

 

 

これは、確立と統計の実験ゲームです。

①~⑫の番号が付いたカエルのうち、何番のカエルが一番先に池にたどり着くことができるかを推理するゲームです。

2つのサイコロをふり、その目を合計した番号のカエルだけが、一歩前に進むことができるというルール(例えば、2と3の目が出たら⑤のカエルが一歩進むことができる)があるので、それをヒントにして推理していくのですが、さあ、何番のカエルが勝つと思いますか?

 

子どもたちは、いろいろなことから推理していきます。

「サイコロは2つだから①は絶対ないよね」

「6が二つ出るって、あまりないと思うから、⑫は勝たないよ」

「2とか3がよく出るから、⑤が勝つと思うな」

そんなつぶやきを、スタッフはただただ聞いていきます。

そのつぶやきが大切なのです。

 

二つのサイコロをぐるぐる回しながら、考えている子もいます。

どんな目の組み合わせがあるかを、実際にサイコロを回しながら、見て確かめているのです。

 

その子が言いました。

「6か7か8が勝つと思う。だって、たすと6か7か8になるときがたくさんあるから」

この子は、すでに確立の考え方に気づき始めているのです。

 

その後に実際にサイコロを回してゲームをしてみます。

すると、サイコロを何度も何度も転がしていくうちに、確立の考え方に気づいていく子が増えていきます。

 

実は、⑦のカエルが最も勝つ確率が高いのですが、必ずしも⑦が勝つわけではありません。

②や⑫のカエルも勝つ可能性があります。(実際にゲームで②や⑫が勝つこともあります)

それらのことも、確率を学びながら確かめていくのです。

 

 

このように、体験しながら学んでいくのがGEMSです。

推理して、実行して、感じて、気づいて、そこから学び、また次の活動へつなげていく

そんな学び方で、子どもたちの持つ様々な力を大きく膨らませることができるといいなと思います。

 

 

 

GEMSには、その他にも

「世界の算数(4つの大陸で生まれた古来のゲームを取り入れたアクティビティー)」

「ペーパータオルテスト」

「液体の探検」

「動物の自己防衛」

など、いろいろなワークがあります。

お子様たちと一緒に楽しく実践していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

<担当:西>

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