ソワソワしているのは集中していないから?
今回はADHDのお子様に見られる、勉強中は動き回っているのに、ゲームでは動かないという現象について紹介をさせてもらいます。
まずはこちらのビデオを見てください。
(外部のリンクになります。YouTube:「ADHD Study」で検索して頂いても構いません。)
こちらのビデオは同じ子どもが10分間、算数とスターウォーズのビデオを見ている時の様子を比較したものになります。
いかがですか?
算数の時は全然集中出来ていないと感じるかたは多いのではないでしょうか?
私はこちらのビデオを見ながら、スターウォーズの方が集中出来ていると思いました。
ですが、「実際は算数の問題について頭の中で考えており、考え続けられるように動く必要がある」と言うのが、今回紹介する研究の主張になります。
例えばあなたが仕事をしている時、とても眠たくなってしまいそれでも集中したいときにどのように行動しますか?
人によっては飲み物を取りに行ったり、ストレッチをして体を動かそうとするのではないでしょうか?
完全に同じ現象ではないとは思いますが、そのようにADHDのお子さんも頭の中で考える必要がある時、動くことで何とか脳を活動できるようにしているのかもしれません。
実際この研究では、ADHDのある子は、動いている時に最も良いパフォーマンスを発揮していたようです。
ADHDのない子は動くと成績が悪くなったようなので、全ての子が動き回ると良いというわけではなさそうですね。
ただ、ご自身のお子様がソワソワしている時には、「集中しようとしているので止めないでおく」という選択肢を考えてみても良いのかもしれません。
そのように、私たちの直感では間違っていると思っていても、実は本人にとっては適応的な行動である場合もあります。
まずは、お子様にとってこの行動はどんなものなのかを考えるようにしていきたいですね。
では、今回はこの辺で。
何か考える、少しでも楽になるキッカケの一つになることを願っています。
https://www.ucf.edu/news/adhd-kids-can-still-theyre-not-straining-brains/
<担当:中道>
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