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真の休息とは⁉~科学に基づく正しい脳の休め方~

みなさん、自分を休めるためにどのようなことをされていますか。

旅行に行ったり、温泉に行って癒されたり・・・

いやいや、お家でなにも考えずにボーっとするのも素敵ですよね。

 

 

ところで、「1日中ボーっとしていたのに疲れが取れなかった」という経験はないでしょうか。

実は疲れているのは「身体」ではなく「脳」かもしれません。

脳は身体が消費する全エネルギーの20%を使うといわれています。

“疲労感”とは脳の現象にほかなりません。

忙しく働き回った身体の疲れは休めることで回復しますが、脳の疲れというのはどれだけ休暇を取ろうともなかなか解消するものではないそうです。

脳を休めることこそが本当の休息ということになりますね。

 

 

 

■脳は常にアイドリング状態

実はボーっとしても脳は勝手に疲れていってしまいます。

デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)といわれる脳回路が大きく関わってきます。

この脳回路は、脳が意識的な活動をしていない時に働くベースラインです。

脳のアイドリング状態ととらえてもいいかもしれません。

DMNは「心がさまよっているときに働く回路」なのだそうです。

人間の脳は、1日のおよそ半分以上を心さまようことに費やしているそうですよ。

 

 

すでに終わったことを気に病んでいたり、これから起きることを不安に思っていたり、こころが「いまここ」にない状態が慢性化することによって心は疲弊していきます。

DMNのエネルギー消費量は、脳のエネルギー消費量の60~80%を占めると言われています。

真の休息を手に入れるためには、このDMNの活動を抑える脳構造をつくりあげていくことが必要です。

その方法として注目されているのがマインドフルネスです。

 

 

 

■マインドフルネスとは

【マインドフルネス】

瞑想などを通じた脳の休息法の総称

【定義】

評価や判断を加えずに、いまここの経験に対して能動的に注意を向けること

【期待できる効果】

集中力の向上、感情調整力の向上、自己認識への変化、免疫機能の改善

 

 

現代社会では、大人も子供も多種多様なストレスにさらされています。

マインドフルネスは、お子様の注意力や集中力を高め、不安を軽減させることにも有効です。

ウォレスアカデミーでは、落ち着かない気持ちを整えたいとき、集中力を発揮させたいときにマインドフルネス呼吸法を取り入れています。

ご家庭でも取り組みやすいものを選び、イラストを用いてイメージしやすい誘導を心掛けています。

今回は、ご家庭で取り入れられるマインドフルネス呼吸法をいくつかご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■気持ちを落ち着かせる呼吸

①ロウソクを持っていると想像をする

②長く息を吸い込んで、ロウソクの炎がゆらゆら揺れるようにゆっくりゆっくり息を吹きかける

③何度か繰り返す

④最後は長く吸ってから、ロウソクを吹き消すように息を吐きだす

 

 

■数を数えてリラックス

①ゆっくりと1~10まで数を数えるだけ

②一呼吸「1」二呼吸「2」と、呼吸に数をつけながら「10」まで数えます

③「10」まで数えたら再び「1」に戻り、気持ちが落ち着くまで繰り返す

 

 

■食事瞑想で集中力を高める

①目の前にある食べ物を、あたかも初めて食べるかのようによく観察する(色や形やにおいなど)

②口の中に入れた時の感触を確かめてみる(噛んだ時の食感など)

③のどを通っていく感じや味にも細かく注意を向けてみます

 

 

 

継続して行うことで、疲れにくい脳を作ることが可能であるといわれています。

お家でも、お子様と一緒に『いまここ』に意識を向けるマインドフルネスを取り入れて、習慣にされてみてはいかがでしょうか。

心身ともに休息をとって、健やかな毎日を過ごしていきたいですね。

 

 

 

 

 

参考図書:久賀谷亮『世界のエリートがやっている最高の休息法』

キラ・ウィリー『子どものためのマインドフルネス』

 

 

 

 

 

<担当:南部>

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