親子の居心地よい関係を築くには?
「どうしてそういうことするの!」
「なんでそういうこと言うの?」
「〇〇しなさい」!
思い通りに行動してくれないと、ついつい見守るつもりが、言い合いになりイライラする関係になっていませんか?
お子さんに対する不安が強いほど、ついつい先回りして何かをしてあげたくなりますよね。
それはひょっとしたら、親子の距離が近すぎるのかもしれません。
■客観的にみられる距離まで離れてみる
距離が近いと「お母さんはこうだったから」「世間ではこうだから」「あの家はこうだから」と比較をしてしまいます。
しかし、お子様を俯瞰してみられる距離であれば、親子という概念から離れ、1人の人として捉えるようになり、「あなたはそう思うのね」「あなたはそうするのね」とお子様自身を尊重し、他と比較することがなくなります。
いわゆる受容です。
本来、お子様からみた親の存在とは、お子様が困った時に絶対的に助けてくれる安心感を与えられる関係、好奇心や探求心を温かく見守ってくれる存在です(Circle of security®:安心感の輪)。
このように親子が心地よい関係性を築くには適度な距離感が必要です。
■相談先を明確にする
適度な距離感を保つためには、困った時の相談先を明確にすることです。
例えば、学校の宿題。
これは授業内容を理解できているか?どのように学び、答えを導いているのか?指示した範囲を取り組めているか?などを先生が把握するツールの1つです。
宿題の負担が高い様子がみられた場合、保護者が代わりに解くのではなく、担任の先生や支援の先生へご相談されるのがよいと思います。
窓口となる先生を親子で把握している必要がありますね。
ご家庭を中心として教育、医療、福祉それぞれが役割を担いながら、お子様1人の成長をチームとしてサポートしています。
育児は答えがすぐ出るものではないので「これで合っているのだろうか?」という不安も常について回りますが、それぞれの悩みの相談口があると安心です。
是非この機会に誰に相談すればよいか“餅は餅屋”、そして“転ばぬ先の杖”として確認してみてくださいね。
●宿題や友人関係など教育にまつわる悩みは学校(担任の先生、学年主任、スクールカウンセラー、特別支援コーディネーターなど)や教育委員会
●生活上で生じるお悩み(こころ、引きこもり、子育て、ひとり親など)は役所の各窓口
●子育てに特化した相談は子育て支援センターや児童相談所
●発達のお悩みや特性に関する総合的な相談は各医療機関や総合福祉相談所、発達障がい相談事業所や発達障がい児者支援センター
福祉サービス利用については相談事業所
●特性に関する支援についてはWALLESS ACADEMY含む各事業所
もし、親子の距離がどうにもならないときは様々な手助けとなる福祉のサービスもあります。
担当の相談員や所属されている事業所の児童発達支援管理責任者にお声掛けください。
<担当:近藤>
株式会社WALLESS(ウォレス)
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