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楽しくお金を学ぶ

お買い物は今後の生活でも大切なライフスキルです。

ウォレスでは、興味関心を持っていただくために、個々のご理解に合わせて取り組んでいます。

まずは入り口を楽しくすることで、お金に親しみを持ち、意欲や理解が深まるように課題を進めています。

 

 

数の計算は出来ても、お金になると、「多い」「少ない」の理解が苦手な方もいらっしゃいます。

自分のお金で物が買えるか買えないかを、数直線、お金(玩具)、イラストなどを使って学習しています。

また、設定された金額(例えば1000円)でのお買い物ゲームでは、「たくさん買うぞ」と張り切ってお好きな駄菓子やレストランメニューを選んでいますよ。

だんだん減っていく残りのお金を工夫して使おうとすることで自然におつりや両替の学習となります。

お買い物すごろくは勝ち負けのわくわく感があり、お金や数の概念、他者とのコミュニケーション力向上の課題になり、社会性も育みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■「おつりは正確に!」は本当に大切なのでしょうか?

 

あるお母さんの話があります。

お子さまに必死でおつりの計算を教えていた母が、学校の勉強では実践に向かないのでは?と、特別支援学校の担任に思い切って伝えると、先生はこう言ったそうです。

 

1,一人で計算させようと躍起になり苦手意識を植えつけてしまっては本末転倒。必要なときに助けを求められる力が大切。『出来る人に頼ることも自立の形』

 

2,どんなに努力しても難しいこともある。出来ないことをすべて克服させようとしなくてもよい。

 

3,日本は治安が良い国。お金の計算が出来なくても大丈夫。財布を広げて「わからないので取ってください」と言えば、店の人が助けてくれる。

 

…つまり、「出来る人に頼る事も自立の形だ」

 

お母さんはまさに『目からうろこ』だったそうで、誰かに助けてもらうことや、キャッシュレス社会の現代では便利なツールを使うことも自立の一つなのだと思うようになったと思い返されています。

 

500円の品物に600円を出せればいいのです。

お子さんは買い物練習も無理なく続けて、今ではSOSを上手に使い分けて、買い物や切符の購入、レストランにも行っているそうですよ。

 

 

 

■親子で楽しくお金と触れ合おう

 

【絵本】

『100円たんけん』中川ひろたか(著) 岡本よしろう(イラスト)

お母さんと子供が商店街をまわって「100円で買えるもの」を探すストーリーです。100円が高いか安いかでなく、多種多様な物の価値と照らし合わせて学べる所がポイントです。日々何気なく見ている光景から、子どもにとってわかりやすい「100円」を通してお金の価値と物の価値を考えられる絶好の機会となります。幼児から楽しめますが、小学生の興味も引く内容で読み応え十分です!

 

 

【ゲーム】

コインクロス

コインクロスは、簡単に言ってしまうとクロスワードとコインを組み合わせたアプリのゲームです。上下左右の端にお金の合計金額の数値が書いてあり、その額になるようにコインを置いていきます。お金の使い方を学習するというより、硬貨の額面に慣れていく感覚ですね。

 

 

【実践】

親子で200円持って、駄菓子やさん対決!

最近、昭和レトロな駄菓子屋さが増えています。親子で【駄菓子やさん散歩】はいかがですか?子どもに渡すのは200円。「食べたいお菓子をできるだけたくさん、できるだけおつりが少ないように買ってきて!」「成功したら2回目があります」10円や20円のお菓子を選び、どれだけ200円に近づけられるか、子供たちは真剣に計算するはずです。最近はSDGsの観点から量り売りも増えています。ネット社会を生きる上で、重さと値段の関係を目と手で体感する経験は大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

買い物する機会が多く、1年で最もお金教育に適した時期、クリスマス・お正月がやってきます。お家で楽しく金銭教育してみませんか?

 

 

 

 

 

〈参考資料〉

AERA kid  asahi新聞出版

立石 美都子さん ブログより

 

 

 

 

 

<担当:白﨑>

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