お子さまの「好ましい行動」「好ましくない行動」どちらが気になる?
サッカーワールドカップ、皆さんはご覧になったでしょうか。
体育会系の私は、先日のクロアチア戦をもちろん観戦しました!
しかし、残念な結果に私の気持ちも一気に沈んでしまったのです。
選手も試合後のインタビューで「試合を通して…全部が足りなかったと思います」と涙ながらに語っており、予選リーグであれほど輝いていた日本選手の皆さんが、一瞬でどん底に落ちてしまったかのようでした。
そんな気持ちでいたとき、ウォレスをご利用されているお子さまと、そのサッカーの話になりました。
私が、暗い気持ちになってしまったと話すと、そのお子さまが
「なんで!(僕は)そうじゃない」と言うのです。
「ドイツにもスペインにも勝ったじゃない。」
「(僕は)ポジティブな気持ちの方が大きいよ」と。
なるほど、その通り。
私は、「負けた」というところばかりに注目してしまっていたと、そのお子さまの言葉を聞いてハッと気づかされました。
そのお子さんは、「PK戦で負けただけ。勝負は同点だったよ。」とも言っていて、日本選手のすばらしさに、しっかり焦点を当てて見ることができていました。
子育てにおいても、同じようなことがありませんか?
お子さんの「好ましい行動」よりも、「好ましくない行動」の方にばかり、目が向いていませんか?
お子さんが10個「好ましい行動」をしていても、たった1個「好ましくない行動」をすると、「やっぱりだめだ」と思ってしまっていませんか?
そして、その1個の「好ましくない行動」を、何とかして直そうと必死になってしまってはいませんか。
実はこれは、「ポジティブなことよりも、ネガティブなことの方に反応しやすい」というヒトの脳の特性からきているのです。
しかし、そうやって、お子さまのネガティブなことにばかり注目してしまうと、サッカーの選手たちと同じように、きっとお子さん自身も「僕はやっぱりダメなんだ」「全てがダメだ」と思ってしまう・・・
だから、そんなときこそ、「好ましくない行動」に注目するのではなく、ぜひ「好ましい行動」に注目して認めていきましょう。
脳は「注目されたことを増やしていこう」とする性質も持っています。
だからこそ、ネガティブに注目せずに、ポジティブに注目して、その行動を褒めたり認めたりしていきましょう。
そうすることで、徐々に「好ましい行動」が増えていき、相対的に「好ましくない行動」が減っていくのです。
これは、現在開催している「ウォレス ペアトレ」で、子育ての土台として、まずは大切にしようとお伝えしていることです。
これまで4回実施し、参加者の方には課題として挑戦してもらったり、みんなで話し合ってもらったりしてきました。
皆さんからは、一見「好ましくない」と思える行動であっても、その中の「好ましい部分に注目して褒めることができた」というご報告や、以前は「好ましくない」と思っていた行動を「好ましい行動」ととらえられるように変わったというお話も、たくさん聞かれるようになりました。
例えば、「ちょっとしたことで癇癪を起こし、30分間続いた」という場面を想像してみてください。
これは、「好ましくない行動」ですか?「好ましい行動」ですか?
「癇癪」だけに注目すると、もちろん「好ましくない行動」ですが、そこからクールダウンすることができたことに注目すると、「好ましい行動」と捉えることができます。
そんな柔軟な視点で、お子さまの行動を見ることができるといいなと思います。
見方が変わるだけで、親も子も気持ちがちょっと楽になりますよ。
さあ、サッカー日本代表の皆さんが見せてくれた素晴らしいプレーに注目して、ぜひエールを贈ろうではありませんか!
そのポジティブな注目が、将来のベスト8進出にきっとつながっていくと思います!
フレーフレー日本!
そして、皆さまご自身の毎日の頑張りにもぜひ注目して、ポジティブなエールを贈りましょう。
フレーフレー子育て!
<担当:西>
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