ドラマの台詞で思うこと

私はドラマの台詞やドキュメンタリー番組の誰かの言葉が心に残ることが良くあります。
先日は「19番目のカルテ」というドラマで、松潤の師匠役、田中泯さんが総合診療科の医師の松潤に言った台詞が、私の心のフィルターに引っ掛かりました。
「いくら生きても 迷うものは迷う。
どんな道を選んでも 後悔はある。
全部が正しくて 全部が間違っている。」
喉の癌になり声を失うかもしれないということで手術をためらっているアナウンサーの男性患者に、今後も長く人生は続いていく。
手術をするにしても納得して進んでもらいたいと、松潤がその男性と対話を繰り返していくという物語の最後に、田中さんが松潤に言った台詞です。
どんな人でも生きていると、様々なことで悩み・迷い・葛藤しますよね。
それは大人も子どもも同じこと。
ウォレスに来ているお子さんにおいても、そのような思いを抱えている場合が良くあります。
そして、皆、どうしたらいいのか、どうするのがよいのか、その答えを探そうとします。
でもなかなか見つからないし、何が正しいのかは誰にも分からないものです。
では、大切なのは何なのでしょうか。
それは、「悩み・迷い・葛藤する」ことであり、その先に「自分で選択して歩むこと」ではないかなと、私の中でぼんやり思うことがあったので、この台詞が心に残ったのかもしれません。
そしてまた、子どもたちに対してできることは何なのかを、私も毎日悩んでいるのですが、この台詞を聞いて、子どもたちと一緒に「悩み・迷い・葛藤する」すること。
そして子どもたちが「自分で選択して実行したこと」で、もし「後悔」が生じたら、それを受けとめてまた次の選択につながる「学び」に変えていく。
それでいいのではないかなと、この台詞を聞いて自分の悩みに対する選択をした私です。
「自分で考え、自分で選択し実行して、その結果を受けとめてまた考える力」を子どもたちに育んでいくことはとってもとっても時間がかかることです。
そんな「生きる力」を育んでいきたいという私の思いを大切にしていきたいなと改めて感じることができた瞬間でした。
そんな風に、ドラマを見ていても、どこかで仕事のことを考えてしまう私です。
もっと、ただ楽しんで見ればいいのになあとも思うのですが…
みなさんはいかがでしょうか?
(西)
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