「やりたいことが見つからない」と言われたら…?
「特にやりたいことはありません…」
「得意な事もないです…」
「高校は行きたくないです」
「そもそも“やりたいこと”って何のことかもよくわからない…」
そのような声をお子様や保護者様からお聞きすることがあります。
次の項目に思い当たることはありませんか?
【日常生活での様子】
□ 自分で選ぶ場面が少ない、自分で選ぼうとしない
例)何が欲しいか、何が必要かなども保護者や先生に選ばせたり、周囲の顔色を伺いながら選ぶ
□ 自分から行動を起こすことが少ない
□ 行動に移るまで時間がかかる
□ 理想が高く、失敗することを怖いと考えているような発言がみられる
【学校・学習での様子】
□ 休み時間は友達と過ごすなど友達が少ないわけではないが、「友達が少ない」と言う
□ 話し合いの場面で「○○さんの意見と一緒」と発言することが多く、自分の意見を言おうとしない
□ 話し合いの場面になると机に突っ伏してしまう
□ 本気になるときが恥ずかしいと思っているような節がある
□ 学習に対するコンプレックスがあり、劣等感が強い
このような傾向があるお子さまは、自己肯定感が学習面に影響している可能性が考えられます。
その場合、次のような手助けや工夫を普段の生活に取り入れみてください。
■やりたいことが見つからなくても・比較しない・急かさない・できないことについて言及しないでおきましょう
他の子と比較されることで焦ってしまい、うまくいかないことから活動自体の意欲を失ってしまいます。
■情報を多く仕入れる機会を作りましょう
①文化にふれる
・図書館や本屋さんへ足を運び本を見る・読む
・映画を鑑賞する
・美術館や屋外作品などアートを鑑賞する
②体験活動に参加してみる
・海、川、山、公園、近所の散歩などの自然体験 身近な環境もビンゴゲームのようにすると楽しめます
(参考:おさんぽBINGO/ブンケン)
・お昼ご飯やお菓子を作るなどの生活体験
・地域活動(お祭りやゴミ拾いなど)への参加
ゲームやタブレット、スマホをさわらせず、見る・聞く・触れる・嗅ぐ・味わうなどの感覚を使って体験に集中することが重要です。
■活動がうまくできたときには できたことを褒めてあげましょう
まずはお子さまの気持ちに寄り添って共感し、自ら「やってみたいな」「やってみようかな」という気持ちが芽生えるまで静かに見守り、行動し始めた時にそっと背中を押してあげる態度で接してみてくださいね。
(参考文献:『その子、発達障害ではありません IN-childの軌跡』韓昌完著 さくら舎(2019))
<担当:近藤>
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