別れのときは成長のとき
3月は別れの季節。
ウォレスアカデミーにも、いくつもの別れがやってきます。
別れは寂しいものです。
これまで、そこいた人がいない。
これまで、話聞いてくれた相手がいない。
一緒に笑い合った仲間がいない。
今まで当然のように存在した人がいなくなることで、不安な気持ちが沸き起こるかもしれません。
分からないことを、教えてくれた。
心が悲しくなった時、エネルギーをくれた。
迷ったときに、道を示してくれた。
その人からもらっていたものは、本当にたくさんあったのだと、その人がいなくなってから、気づくかもしれません。
でも、もうその人はいません。
だから、これからは自分の力でやっていくのです。
教えてくれたことを思い出しながら自分で心にエネルギーを充電して、その先に何があるのかよく考えて、自分の力で歩んでいくのです。
そうやって、いくつもの別れを経験しながら自分で生きる力を身につけて、人は少しずつ成長していくものなのだなと、半世紀を生きてきて最近思います。
今まで自分を支えてくれた人への感謝をこめて、今度は自分の力で挑戦してみましょう。
別れの時は、成長のときなのです。
これは、子育てとも似ているように思います。
子どもが成長するためには、親が子どもに少しずつ別れを作っていき、子どもに自分で行動する機会をつくってあげることが大切であるように思います。
いつまでも助けてばかりいては、子どもは自分の力で歩いていけませんから、少しずつ、できることから手放していきましょう。
お子さんの力を信じて、お子さんに任せてはみませんか?
子どもたちは、予想を超える力を発揮してくれることもありますよ。
とは言っても、実際やろうとすると難しいものですので、手放していく具体的な方法を一つ、ご紹介します。
それは「逆行連鎖(バックワード・チェイニング)」です。
物事のやり方を伝えていくときは、たいていは最初から順番にしていきますが、これは「順行連鎖(フォアワード・チェイニング)」と言います。
それに対して、「逆行連鎖」は、最後のステップから伝えていきます。
例えば、傘のたたみ方をスモールステップに分けると
①傘を閉じる
②生地を三角形に整える
③生地全体をくるくる巻く
④ネームバンドで閉じる
となりますが、最初は③までやってあげて、最後の④だけお子さんに任せます。
④ができるようになったら、③④をお子さんに任せます。
次は②③④を、そして最後に①②③④と任せていくと、傘がたためるようになるという具合です。
初めお子さんは④だけしかしませんが、最後の一つをすることで「できた」という感覚を得ることができます。
また、最終的にどうなるとよいかのゴールも 明確に認識することができます。
また、①~③までのやり方は毎回見ているので自然と覚えることができます。
このように、自然にムリなく手放していける方法が「逆行連鎖」です。
それぞれのお子さんができそうなことから、ぜひやってみてください。
さあ、別れのときは、成長のときです。
年度が改まるこの春に、何か一つ手放してはみませんか?
<担当:西>
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