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多様性の国カナダで感じたこと

去年、会社からお休みをいただき、ワーキングホリデーという制度を利用して、カナダのバンクーバーという街に1年間滞在しておりました。

 

 

 

滞在中は、語学学校に通って英語の勉強をし、卒業後は現地でアルバイトをして生活していました。

 

 

 

今回は私がカナダで生活してみて、感じたことを少しだけお伝えできたらと思います。

 

 

 

カナダは移民の方が非常に多いため、街を歩いていると英語以外の様々な言語が聞こえてきます。

 

 

 

私のホストファミリーはフィリピン系の家族で、もともとは移民としてカナダに来たご家族でした。

 

 

 

お家以外でも、学校や職場には、見た目も、言語も、文化も違う方たちばかりいる環境です。

 

 

 

日本で当たり前だったことも、環境が変わると当たり前ではなくなるのだと、気付くことがたくさんありました。

 

 

 

例えば……

 

 

 

約束の時間から、数時間単位で遅刻してくる友人。

 

 

 

オンラインで物を購入しても、指定した住所に届かない……

 

 

 

予約していたバスがバス停で止まってくれず、乗れなかったり。

 

 

 

このような環境で生活をすると、初めはとても大変さを感じましたが、お互い違う文化や教育の中で生きてきたから仕方ないかと、気にならなくなる自分もいました。

 

 

 

そこにはお互い違って当たり前だからこそ、尊重し合える雰囲気があるように感じました。

 

 

 

例えば、私がボランティアをしていた託児所には、トミーという3歳の男の子がいました。

 

 

 

トミーはよくピンク色のネコ柄のワンピースを着ていました。

 

 

 

男の子がワンピースを着ることに対して、大人も子供も、誰も話題に挙げることはありませんでした。

 

 

 

髪の色、肌の色、目の色、出身地や第一言語など、ルーツが様々な子たちが集まっている中では、見た目で人を判断するという文化はないのだなと気付かされました。

 

 

 

このような目に見える部分はわかりやすいですが、人の性格や内面も同じではないかと思います。

 

 

 

工作が好きな子、パズルが得意な子、お話作りが上手な子。

 

 

 

ここウォレスにも様々な違いを持った子供たちが来ています。

 

 

 

そこには当たり前がなくて、それぞれの良さがあると思います。

 

 

 

もちろん常識や当たり前の共通認識も、生活の上で非常に大切だと思います。

 

 

 

でもそれが行き過ぎてしまうと、「普通って何?」「当たり前のことができない……」と悩む原因になるのかもしれません。

 

 

 

でも人はそれぞれ違って当たり前。

 

 

 

人と違う自分や相手を受け入れられる環境、自分でありたいなと思います。

 

 

 

最後に素敵な景色を少しだけ、おすそわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナダの観光地の一つ、バンフ国立公園。

 

 

 

道中クマなどの野生動物に遭遇し、自然と人の共存を実感します。

 

 

 

帰りの飛行機が航空会社のストライキでキャンセルになり家に帰れず、人生で初めて空港のベンチで夜を明かしたことも、今ではいい思い出です……

 

 

 

 

 

 

隣国アメリカ、グランドキャニオン。

 

 

 

壮大な景色を前に、日頃の小さな悩みがどうでもよくなりますね。

 

 

 

この日は風が非常に強く、柵の無いところで落下するのではないかと、歩く時にひやひやでした(笑)

 

 

 

今回の渡航で、本当にかけがえのない時間を過ごさせていただきました。

 

 

 

快く送り出してくださったWALLESSのスタッフ、利用者の方々、ありがとうございました。

 

 

 

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

(北島)

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