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お知らせ・ブログ

子どもとの素敵な関わり方① ~「わくわく」「ドキドキ」を膨らませる声掛け~

男の子がつみ木で遊んでいます。

そこに、お母さんがやってきて、一緒に遊び始めました。

 

Take1

 

仲よく、親子がつみ木で遊んでいますね。お母さんは、男の子が上手につみ木を積むことができたとき

ちゃんとほめてあげていますね。

 

でも・・・高~くつみ木を積みたかった男の子は、楽しそう?

 

 

 

では、次の親子はどうでしょう?

 

Take2

 

今度はどうですか?

子どもの発達を支える土台は、まず感情です。「楽しい」「うれしい」「おもしろい」と感じると「○○したい」いう意欲につながっていきます。

そうなると、行動が起き、経験が増え、もっと知りたくなり、さらに行動が起きます。

それが、脳の発達をどんどん進めていきます。

 

 

このような子どもたちの「わくわく」「ドキドキ」を、私たち大人が大きく膨らせることができたら最高なのですが、いかがでしょう?

 

 

どうしても私たち大人は、子どもが上手にできるように、失敗しないようにと、やり方を「教えてあげなくては」と思ってしまいます。

しかし、「わくわく」「ドキドキ」は、最初からうまく出来ることにあるのではなく、自分で探索したり考えたりする過程にこそあるのです。

 

 

Take2では失敗してしまいますが、だからこそ、男の子はつみ木の大きさが大切であることを発見できていました。

先に、「小さいつみ木がいい」と教えられてしまうと、この「わくわく」「ドキドキ」や成功したときの「やったー!」という感動は、男の子にはやってこなかったでしょう。

そして、自分でできたことをほめられて、自信もついたのではないでしょうか。

きっとこの男の子、三角のつみ木を積むことも楽しむことでしょうね。

 

 

 

 

 

そんな子どもたちの「わくわく」「ドキドキ」を見守る方法は、以下の二つです。

 

●子どもの行動を言語化してあげましょう。「○○しているね」「○○しました」と子どもがしていることを言葉で返してあげると、子ども自身が自分の行動を確かめることができ、次の探索のヒントになります。

 

●できたことを、具体的にほめてあげましょう。ただ「上手ね」ではなく、「そっと置くことができたね」など、どうしたことがよかったのか分かるように、言葉で伝えてあげましょう。

 

 

 

このような関わり方は、お子さんの発達を促すだけではなく、お子さんとの関係性をよりよくすることにもつながります。

お子さんは認められたという気持ちになり、自己肯定感も増すなど、よいこと満載です。

お子さんが興味を持っている楽しい活動を一緒に楽しみながら(←ここ大切)、実践してみてください。

 

 

 

 

 

<担当:西>

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壁とかす なくす “WALLESS”
放課後等デイサービス・就労支援トレーニング・企業コンサルティング

株式会社WALLESS(ウォレス)
〒910-0005 福井県福井市大手3丁目1-15 ビアンモアビル8F Tel.0776-89-1862
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感覚過敏ってどんなもの?感覚過敏を疑似体験してみよう

今日は感覚過敏について書いていこうと思います。

 

 

感覚過敏は、例えば、音や光、臭い、触感、味覚などに対しての感覚が鋭いことです。

感覚過敏があることで、日常生活での困難さを感じる方は多くいらっしゃいます。

 

 

ただ「感覚過敏があるのは知っているけれど、それが一体どんな感覚なのか分からない」という方がほとんどではないでしょうか?

実際には個人差が大きいので、一概にどのような感覚なのかというのは伝えがたく、その人にしか分からないものでもあります。

 

 

ですが、感覚過敏を持たない私たちにも分かりやすく表現されている動画がありましたのでご紹介いたします。

 

 

 

➡YouTube 川崎フロンターレ公式チャンネル「感覚過敏の疑似体験」VR映像

https://youtu.be/6MW04Kfi9oQ

※youtubeで「感覚過敏 疑似体験」で検索していただいても出てきます

 

 

 

ここでは聴覚と視覚の過敏性を題材にされていました。

こそこそと話している話声に関しても、その他の音と同じように聞こえており授業に集中出来ていない様子や、急な物音でびっくりしている様子などが見られました。

 

 

視界に関してもまぶしく感じていることを再現している様子が見られました。

また、パニックになるまでの状態についても、徐々に他の音が聞こえなくなる・・・息が上手く出来なくなる・・・などの感覚を上手く表現していますね。

 

 

このような時の対処法として、イヤーマフをする、刺激の少ない場所に移動するなどの支援が有効なのは、体感的にも分かりやすい映像です。

 

 

 

なお、聴覚の聞き分けに関しても分かりやすい動画がありましたので、こちらもご紹介いたします。

 

 

 

➡YouTube【PriPri発達支援】音に困っているこの聴こえ方【発達障害】

https://youtu.be/lIeIVu2_AhA

 

 

 

感覚過敏は、このように困難さを抱えることも多いです。

ですが、感覚過敏は上手く使うことで落ち着くための手段にもなります。

 

 

例えば、触覚に関しては、肌触りの好きなものを触ることで落ち着くことが出来る。

聴覚は好きな音を聞く、味覚は好きな味を楽しむなどをすることで落ち着くことが出来る場合もあります。

感覚が繊細なことで困ることも多いかもしれませんが、その繊細さを活かす方向で考えてみるのも良いかもしれませんね。

 

 

 

では、今日はこの辺で

少しでも自分のお子さんの状態の気づきに繋がればと思います。

 

 

 

 

 

<担当:中道>

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「おてんとうさま」や「○○虫」を利用して、自分を見つめよう②

「自分を見つめる」って、本当に難しい。

なぜって、自分の姿を見ることはできないから。

なぜって、自分の目は外を見る方向についていて、外から自分を見ることはできないから。

 

 

 

 

以前に、動物にはない「人」が持っている素晴らしい力、「ふり返る」という心の働きで自分の気持ちをコントロールしていく方法をお伝えしました。

→ブログ「魔法の言葉で、自分を見つめよう」

今回は「自分を見つめよう」パート2です。

 

 

 

 

「自分を見つめる」って、本当に難しい。

そうなのです。

自分を直接見ることができないから、今自分はどんな表情をしているのか、どうふるまっているのか、他人からどう見えるのか、そんなことを直接認識することはできません。

さらに、形のない自分の心(気持ち)を見つめるとなると、それはもう至難の業です。

 

 

しかし、自分がどんな行動をしているのか、どんなことを感じているのかが分からないと、自分の行動や気持ちをコントロールすることはできません。

 

 

 

 

例えば、人に対して怒りを抱いたとき、

 

「自分は今怒っている」

「イライラしている」

「相手を傷つけたいと思っている」

 

と分かるからこそ、

 

「怒ってばかりはいけない」

「イライラを解消しなくては」

「人を傷つけてはいけない」

 

と行動を制御できるのです。

 

 

さらには、怒りの裏に「悲しみ」「嫉妬」「妬み」などがあると分かると、それを解消しようとすることができるのです。

ですから、幼い時から「自分を見つめる」練習をしていくことは、とても大切になります。

 

 

では、そんな難しいことを、どうやって練習すればいいのか。

 

 

 

 

 

 

自分の目では自分を見つめることができないから・・・

そんなときは「おてんとうさまの目」を利用させてもらいましょう!

昔の方は「おてんとうさまが見ているよ」と、よく言いましたね。

これこそが、自分を見つめる練習なのです。

「(自分がしたことを)おてんとうさまが見たらどう思うのだろう?」と、自分以外の人から見た自分を想像することになるからです。

 

 

また、腹を立てた子どもに「○○ちゃんの中に、『怒り虫』が出てきたぞ!」と、怒った気持ちを虫に置き換えてしまいましょう。

そうすると、自分の目(心の目)でその虫を外から見つめることができ、「どう行動してしまったか」「なぜ腹がたったのか」を考えやすくなります。

 

 

 

 

そして、自分の行動や気持ちを見つめることができたら、

必ず、次はどう行動すればいいのか、具体的なコントロール方法も一緒に考えてあげてください。

「おてんとうさまは、どうすると喜んでくれるかな」

「怒り虫は、どうすると暴れなくなるかな」と。

 

 

 

 

ウォレスアカデミーでは、そんな心の問題とも向き合っています。

とても難しいことですが、子どもの心の成長には欠かせないことですので、これからも、お子さまと一緒にいろいろな気持ちをと向き合っていきたいです。

 

 

 

 

 

<担当:西>

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子どものダメな所ばかり気になってしまうとき②

以前「自分の子どものダメな所ばかり気になってしまうとき」というブログを書かせていただきましたが、今回はその続きになります。

 

 

前回の記事では、悪いところを良いように考えてみようという内容でした。

→ブログ「子どものダメな所ばかり気になってしまうとき」

今回は、その良い悪いという評価自体を辞めて、その子を見てみようという記事になります。

 

 

 

 

 

そもそも、良い悪いという判断はどこから来るのでしょう?

それは「こうなって欲しい」という理想との比較であることが多いと思います。

理想通りうまくいくから良い、理想通りにいかないから悪い、そのような感じでしょうか。

このように理想を掲げてしまうと、現実とのギャップを良い悪いで判断してしまい苦しめられることが多いかも知れませんね。

 

 

このギャップを埋めるために必要なこと、それは「今ある自分を受け入れること」になります。

今ある自分というのは、上手く出来ない自分かもしれないし、上手く出来ない中でも必死にもがいている自分かもしれないし、諦めずに挑戦して少しだけ成長した自分かもしれない。

 

 

・・・でも、そんなのは結局他人と比べたら全然ダメじゃないか。

 

 

そう思われる方がいらっしゃいましたら、その気持ちを一旦横に置いてみましょう。(その気持ちをなくす必要はありません)

 

 

そして、横に置くことが出来たら、一度今までの自分を振りかえってみてください。

そして頑張ってきた自分を褒めてあげてください。

自分を褒めてあげることで、辛くてももがいている自分を微笑ましく思えたり、困難を乗り越えてきたことを認めることが出来ます。

過去の自分と比べたら今の自分は成長できている、そう思えるようになった時、「今ある自分を受け入れること」が出来るのかもしれません。

決してその他大勢の他の人と比べる必要はないのです。

 

 

 

 

 

 

お子様に対しても同様に考えることが出来たら、気持ちが楽になるかもしれません。

昔はここが苦手で10回中10回は出来ていなかったのに、10回に1回は出来るようになった!

苦手なことに挑戦し、結果出来なくても、挑戦出来たことがすごい!

 

 

理想との比較ではなく、周りとの比較でもなく、昔のその子との比較の中で少しの変化を見つけることが大事になってきます。

それが出来れば、親御さんの気持ちも楽になるかもしれません。

 

 

 

 

お子さんの状況によっては、見方を変えるなんて出来ない。

一個も成長出来ていない。

逆にとても状態が悪くなっている。

そんな風に思う時もあるかと思います。

ただ、そのように思われたという事は、この記事を見ながら少しでもお子さんの頑張ったところを探そうとされたのではないでしょうか。

見つからなかったということは、見つけようとされていることになります。

その気持ちがとても大切です。

 

 

 

 

常にお子様と一緒におられると見えないかもしれません。

他人と比較してしまうと打ち消したくなるものかもしれません。

ただ、先ほど他人との比較の気持ちを横において楽になられたのであれば、お子様の比較する気持ちに関しても横においてみて、お子様の頑張ったところを見つけていただけたらと思います。

 

 

 

 

 

最後まで見てくださってありがとうございます。ここまで見ていただいた人に少しでも楽になるヒントを見つけていただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

<担当:中道>

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思っていることをうまく言葉にして伝えられないお子さま

WALLESS ACADEMYでは、コミュニケーションを7つに分類し、一人一人のお子様に合わせた支援を行っています。

 

「1.要求」「2.拒否」「3.注意をひく」「4.挨拶」「5.感情表現」「6.質問をする」「7.体調をつたえる」

 

 

 

コミュニケーションを取るうえで以前からお伝えしている7つのコミュニケーション。

今回のねらいは、「1要求」「6.質問をする」です。

 

 

絵カード使って行います。

①絵カードをテーブルに並べる

②出題者が答えの札を見てヒントを言う

③回答者が分かったら絵カードをとる

といった具合に、お子様と、スタッフで交互で問題を出し合います。

 

 

 

 

 

 

問題をうまく出せないお子様には、こちらから質問したり、ジェスチャーでされるお子様には、スタッフがその動きに言葉をつけて、動きに意味づけをして返していきます。

 

言葉で表現できるお子様には、「もっと、ヒントほしいな~」といいながらなるべくたくさんのヒントを言ってもらうようにしています。

 

 

初めの頃は、回答者になることの方を喜び、出題者になることに抵抗を感じるお子さんが多いです。

なぜ問題を出すことに抵抗を感じるのか。

それは、どのようにヒントを出していいのか、どのように伝えればよいのかが分からないためです。

 

ところが、回数を重ねることでヒントを出すのがうまくなり、自分の出したヒント(情報)で、相手が絵カードを取れることに喜びを感じるお子様が多くなってきます。

 

 

 

どのように伝えると良いかを考える過程は、自分の疑問要求を伝えるときに必要な要素となります。

なかなか伝わらないときの気持ちを言葉にすることで、相手と通じ合ったときの嬉しい気持ちにも気付くことが出来るのです。

自分の言いたいことが相手に伝わるということは何よりもうれしい経験ですよね。

 

 

 

 

 

【豆知識】

コミュニケーションとは・・・?

コミュニケーション(communication)の語源は、ラテン語のコミュニス(communis)、すなわち共通したもの、 あるいは共有物(common コモン)と言われています。

お互いの情報には常にギャップがあります。相手がどこまで分かっているかを探り、そのギャップを埋めることで情報の共有をしていくこと。それがコミュニケーションです。

 

 

 

 

 

<担当:前田>

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