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ネガティビティ・バイアス

「昨日のスピーチで、間抜けなことを言っちゃった!」

 

「国語のテストで、自分史上最低の点数を取ってしまった!」

 

「運動会のリレーで転んだ!お先真っ暗だ」

 

 

このような失敗が、心に強く残って離れないという経験はありませんか?

 

 

 

私たちは、最悪の事態に備えて、自分を傷つける可能性のある事柄について心配する傾向にあります。

 

例えば、人前で失敗することやテストで悪い点数を取ることなどです。

 

その他にも、自分のいい所より欠点に目が行く、嫌なニュースに心奪われるなど、ネガティブなことほど注目しやすく、心に残りやすいです。

 

これは「ネガティビティ・バイアス」と呼ばれるものです。

 

 

 

ネガティビティ・バイアスとは、

 

「人は、ポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に注意を奪われやすく、その分、印象にも残りやすい」

 

ということを表す心理学用語です。

 

 

太古の時代、人類は、生命を維持し、子孫を残していくために、あらゆる危険を回避する必要がありました。

 

生物が生き抜くためには、目の前で発生したトラブルや、日々襲いかかる外的危険に、最大限注意を向けることが欠かせなかったというわけです。

 

また、日々の「失敗」についても、何か痛い思いをした、つらい経験をした、という記憶が、次の失敗を未然に防ぐためのブレーキとなるよう、脳が強く働きかけるのです。

 

 

私たちは否定的な部分に目を向けがちだということを念頭に置いて、物事を正しく見る努力をする必要があるかもしれませんね。

 

 

 

お子様に対しても、出来ていないとことに目が向いてしまいがちです。

 

意識的に出来ているところ・いい所に目を向け、認めてあげたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、

 

「朝起きておはようって言えたね」

 

「今日も元気だね」

 

「学校1週間頑張って行けたね」

 

「テストを頑張って受けたね」

 

 

このような当たり前のことでも、出来ているところ・いい所として積極的に認めてあげてほしいと思います。

 

周囲の大人が積極的にポジティブなところに目を向けることで、お子さん自身も自分の出来ているところ・いい所に目が向きやすくなり、自己肯定感の向上につながるはずです。

 

 

(南部)

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