明けましておめでとうございます。
2025年がスタートしました。
多くの方々に支えられながら、もうすぐ5年になります。
スタート時からご利用いただいているお子様も小学校から中学校、そして中学校から高校へと学びの場が変わったり、スタッフよりも背が高くなるなど、時間の長さを子どもたちの成長、変化と共に感じます。
私たちのメッセージ「壁、とかす、なくす、WALLESS 」は、人の中にある壁、人と人の壁、制度と制度の壁、企業と福祉など、目に見えない壁を少しでもなくしたいという思い、「WALL(壁)+LESS(減らす)」から掲げました。
WALLESS ACADEMY は「困っている子どもを取り囲む壁」を少しでも溶かすことができるよう、今後もスタッフ一同お手伝いさせていただきたいと思っております。
子どもたちが日々成長するように、私たちも日々学び、支援を充実できるよう取り組んで参ります。
本年もWALLESS をよろしくお願い申し上げます。
<管理者:永田弘幸>
壁とかす なくす “WALLESS”
放課後等デイサービス・就労支援トレーニング・企業コンサルティング
株式会社WALLESS(ウォレス)
〒910-0005 福井県福井市大手3丁目1-15 ビアンモアビル8F Tel.0776-89-1862
walless.net
親も子供も、『ルール』を守って 楽しく遊ぼう!
子どものころは、しても「よいこと」と「いけないこと」の区別はなかなかできません。
さまざまな体験を通して身に付けていくものです。だからこそ、子どもにそれを教えていくことが、大人の役割です。
とはいうものの、他人の子供が、周りに迷惑をかけているのを見たら、果たして皆さんは注意することが出来るでしょうか?
出来る方もいらっしゃいますが、たいていの方は出来ないでしょう。
注意した方がいいと分かっていながらも、そばに親がついていたり、ましてや親が友達であったりすると、注意したり叱ったりはしにくいものですね。
私は子どもの頃、よく友達の家に遊びに行き、お泊りもしていました。
友達の家に行くと、雰囲気はもちろん、食べるものや会話、そして決まり事も違っていて、とても新鮮だったことを覚えています。
友達の家に遊びに行くことはすなわち、その家のルール(決め事)に従うことになります。
ルールとは、たとえば、
・挨拶はきちんとする
・帰る時間を決める
・片づけをしてから帰る
などです。
同じように子どもの友達が家に遊びに来るときは、ルールを決めてみてはいかがでしょう。
そして遊びに来たときに、「今日もルールをまもって楽しく遊ぼうね~!」と声掛けをするのです。
今回のご相談は「冷蔵庫を勝手に開けてしまう」ということですが、「冷蔵庫は勝手に開けない」というルールを決めればよいのです。
注意する、叱るとなると、少しきついイメージがあってなかなか言いにくいかもしれません。
でも、楽しく遊ぶためのルールであれば、「ルールを守ろうね!」と言いやすくなるし、子どももしっかりルールを守ってくれますよ。
嫌な思いを我慢するのではなく、よい関係を継続するために、ほんのちょっと伝え方をくふうしてみましょう。
子供も友達も、そしてママも楽しく時間を過ごすことができるはずです。
(山内)
壁とかす なくす “WALLESS”
放課後等デイサービス・就労支援トレーニング・企業コンサルティング
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言葉以外のコミュニケーション
年末になり、急に寒くなってきました。
学校でも学級閉鎖があったり、体調面にも影響がある時期になってきました。
昨年と、今年。この時期学校に訪問に行かせていただいて、違うと感じることがあります。
昨年までは、全員がマスクをしていましたが、今年はマスクをしている子が少ないということです。
感染予防の観点から言えば、マスクは大切なのでしょうが、子どもたちの様子を見ていると、マスクがないことで相手の表情もよくわかり、見ていても子ども同士楽しく過ごしているように感じました。
相手が笑えば、自分もなんだか楽しい気分になるし、自分が笑えば、相手も笑ってくれる。
そんな相乗効果が生まれやすくなっているように感じます。
(もちろん、マスクをしていた方がいい時もありますけどね・・先生に怒られて、「ちぇっ」てやちゃってるときとか・・)
こちらは、表情とは、少し関係ないのですが、言葉を使っていないコミュニケーションというところで大切なことに気が付いていた男の子のお話しです。
先日、ひとりの男の子が、大好きな本を一人で読んでいても楽しいけれど、2人で読むともっと楽しいよねと話してくれました。
そこには言葉はありませんが、楽しいが2倍にも、3倍にもなるということを、この子は知っているんですよね。
人間は言葉を話しますが、そうでないところにも、素敵なコミュニケーションを取れるツールがあるんですね。
(前田)
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合同イベント 質問Q&A
毎年、弊社の取り組みをご紹介させていただいている「合同イベント」も早いもので3回目を迎えることができました。
当日は、WALLESS ACADEMYを利用されている保護者様をはじめ、学校の先生、他の放デイスタッフ、就労関係スタッフ、また別の放デイをご利用されている保護者様等たくさんの方にご参加いただきました。
ご参加された方々には改めて感謝申し上げます。
今回は、
「WITH 苦手で生きていく〜できないことがあると社会で働けないの?〜」
をテーマにお送りしました。
参加された方のアンケートでは
「苦手だからしない」じゃなく、「苦手だけど、できる所はやる(やらせる)ようにしよう」と育てています。
子どももそういう姿が見れるようになってきました。
など前向きな感想をいただきました。
学校の先生からは
小学校教員として、限られた時間の中で、子供たちにどんな力をつけて親御さんたちにどんな言葉をかけるべきか、また日々考えていこうと思いました。
と感想をいただきました。
お子さま達が日々過ごす場所で関わってくれる先生。心強いですね。
今回は、アンケートにご記載いただいた質問に対し、この場を借りてお答えさせていただきます。
【就労関係】
Q.どうやってジョブトレにつながるのですか?
アカデミーからなのか、保護者や本人から来られるのか、繋げ方を知りたいです。
A. 様々なパターンがありますが、アカデミーからご利用される方や、ご本人、保護者様からのお問い合わせもあります。
その他、学校の先生、相談支援専門員、医療機関、就労関係の専門機関からのご紹介が主です。
(JOBTORE 伊藤)
Q.学校の就職支援課との連携の具体例があれば、教えていただきたいです。
A.学校と事業所の情報共有はこまめに行い、進捗状況を確認しています。
企業見学時のご様子や反応、応募の意向の有無等を共有し、ご本人にとって負担なく効率の良い就職活動を心がけてます。
(JOBTORE 伊藤)
Q.生活アセスメント、就労アセスメントは、ウォレス独自で作成されたものですか?
何かベースとなっているものはありますか?詳しい内容を知りたいです。
A.生活・就労アセスメント(現状分析)です。
就労に向けて大切なことが二つ。
一つ目は働く上で「自分自身で工夫等をしてできるようになる部分」と「特性等の苦手を職場で環境的配慮することで対応できる部分」を分けることです。
そのためにはまずはご本人の今の状態を把握(アセスメント)することが必要です。
二つ目は自己認知を高めることです。
自分の中で「できること」「できないこと」を第三者に伝える。
そのために、自分自身で「何が、どう苦手か」「何が、どう自信があるか」を明確にすることが必要になります。
そのためにウォレスで「生活・就労アセス」を実施しています。ご本人への最初に伝えることは、
「できること」」「できないこと」を見つけることが目的で、
できないから、ダメではなく、できないから助けてほしいと言えることが必要と理解をしてもらった上で、アセスをします。
生活・就労アセスメントはいくつかの資料を参考にウォレス独自で数値化して視覚的にわかるように改良したものです。
参考物 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000822241.pdf
この中で、ウォレスで工夫している点は、評価を二つにしていることです。
一つは本人が自分で評価するもの、もう一つは支援スタッフが評価すること
これを数値化して視覚的に見せるようにしています。
そうすることで「自己評価」と「客観的他者評価」ができあがり、それを重ねることで自己認知の状態が見えるようにしてあります。
また、内容は中高生にも適用できるように項目は少し独自に変えてあります。
「働くこと」ウォレスではご本人が社会の一員として、活躍できるよう本人の強みを伸ばしていければと思います。
(ACADEMY 永田)
【児童関係】
Q.学校生活への取り組みについて、具体的に知りたいです。
A.保護者から学校へ相談することは、抵抗感があり勇気がいりますよね。
学校でのお困りごとについて、事業所では公式LINEや面談等にて随時ご相談を受けております。
また、担当の相談支援専門員にもご相談いただければと思います。
必要に応じて適宜ケース会議を開催し、保護者、先生、相談員、事業所スタッフが情報を共有し、ご本人に必要な支援・配慮について一緒に検討します。
ケース会議については学校主催の場合や、相談員が調整する場合などがあります。
その上でご家庭、学校、事業所での役割を分担し支援内容を検討します。
また、学校には特別支援教育コーディーネーターの先生がいらっしゃいます。
特性から生じる学校でのお困りごとに関してはそちらの窓口もご活用いただければと思います。
(ACADEMY 近藤)
質問以外でも以下のようなご意見をいただきました。
・中学、高校向けの職業体験や、将来のことについてのセミナー等開いてくださるとうれしいです。
・次回、児童(園児)に対する事例も聞いてみたいです。
皆様のご意見を参考に、今後も会を通してお伝えできればと思います。
(近藤)
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多様性の国カナダで感じたこと
去年、会社からお休みをいただき、ワーキングホリデーという制度を利用して、カナダのバンクーバーという街に1年間滞在しておりました。
滞在中は、語学学校に通って英語の勉強をし、卒業後は現地でアルバイトをして生活していました。
今回は私がカナダで生活してみて、感じたことを少しだけお伝えできたらと思います。
カナダは移民の方が非常に多いため、街を歩いていると英語以外の様々な言語が聞こえてきます。
私のホストファミリーはフィリピン系の家族で、もともとは移民としてカナダに来たご家族でした。
お家以外でも、学校や職場には、見た目も、言語も、文化も違う方たちばかりいる環境です。
日本で当たり前だったことも、環境が変わると当たり前ではなくなるのだと、気付くことがたくさんありました。
例えば……
約束の時間から、数時間単位で遅刻してくる友人。
オンラインで物を購入しても、指定した住所に届かない……
予約していたバスがバス停で止まってくれず、乗れなかったり。
このような環境で生活をすると、初めはとても大変さを感じましたが、お互い違う文化や教育の中で生きてきたから仕方ないかと、気にならなくなる自分もいました。
そこにはお互い違って当たり前だからこそ、尊重し合える雰囲気があるように感じました。
例えば、私がボランティアをしていた託児所には、トミーという3歳の男の子がいました。
トミーはよくピンク色のネコ柄のワンピースを着ていました。
男の子がワンピースを着ることに対して、大人も子供も、誰も話題に挙げることはありませんでした。
髪の色、肌の色、目の色、出身地や第一言語など、ルーツが様々な子たちが集まっている中では、見た目で人を判断するという文化はないのだなと気付かされました。
このような目に見える部分はわかりやすいですが、人の性格や内面も同じではないかと思います。
工作が好きな子、パズルが得意な子、お話作りが上手な子。
ここウォレスにも様々な違いを持った子供たちが来ています。
そこには当たり前がなくて、それぞれの良さがあると思います。
もちろん常識や当たり前の共通認識も、生活の上で非常に大切だと思います。
でもそれが行き過ぎてしまうと、「普通って何?」「当たり前のことができない……」と悩む原因になるのかもしれません。
でも人はそれぞれ違って当たり前。
人と違う自分や相手を受け入れられる環境、自分でありたいなと思います。
最後に素敵な景色を少しだけ、おすそわけです。
カナダの観光地の一つ、バンフ国立公園。
道中クマなどの野生動物に遭遇し、自然と人の共存を実感します。
帰りの飛行機が航空会社のストライキでキャンセルになり家に帰れず、人生で初めて空港のベンチで夜を明かしたことも、今ではいい思い出です……
隣国アメリカ、グランドキャニオン。
壮大な景色を前に、日頃の小さな悩みがどうでもよくなりますね。
この日は風が非常に強く、柵の無いところで落下するのではないかと、歩く時にひやひやでした(笑)
今回の渡航で、本当にかけがえのない時間を過ごさせていただきました。
快く送り出してくださったWALLESSのスタッフ、利用者の方々、ありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
(北島)
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