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もしかして伝わってない?~話し方のスキルについて~

一週間ぶりに来られたお子さまに、「今週、どうだった?」と聞くことがあります。

 

おしゃべりが大好きで、「ウォレスで話したい!」と思って来られているお子さまは、この質問があると、待っていましたとばかりに話し始めます。

 

一方、事実や思いを言葉にすることに苦手さがあるお子さまの場合は、「ふつう」「別に何もなかった」という返答のこともあります。

 

 

 

しかし、ある時、いつものようにこの質問をすると「じゃあ、先生はどうだった?」と反対に質問を返されたことがありました。

 

いつもお子さまに対してしている質問なのですが、あえて自分に対してされると、

 

「え~、何かあったかな…」

「何していたかな…」

 

と、私はしどろもどろになってしまいました。

 

意外や意外、この質問、なんと答えにくいことか!こんな難しい質問を、お子さまたちにしていたのだと、改めて気づかされました。

 

 

 

「どう」「どのように」「どんな」という言葉は、その意味がかなり抽象的で、ぼんやりしていて、どこに注目して考えればいいか、分かりにくい言葉です。

 

それに対して、

 

「今日の朝はご飯を食べた?パンを食べた?」

「日曜日にお出かけはしましたか?」

「昨日は何時間寝た?」

 

など、具体的に聞くと、考える視点も明確で、答えやすいですね。

 

そのように、いざ子ども側に立って実際に聞いてみると、分かりにくかったり難しかったりと、自分の話し方については気づくことが多くありそうです。

 

 

 

また、他のお子さまからは、

 

「昨日怒られたのだけど、なんでそこまで怒られたのかが分からないんだ」

 

という声を聞いたことがあります。

 

怒られていることには違いないからとにかく謝ってその場をしのいだそうですが、

 

「何が悪かったのか」「なぜ悪かったのか」「どうしたらよかったのか」

 

は、理解できなかったようでした。

 

 

 

日本語は、特に主語や目的語などの言葉を省略してしまうことが多いです。

 

話の流れがあるのだから、当然分かっているだろうと思い、自然とそれらの言葉を取り除いて話してしまうのです。

 

もちろん、その方が無駄なく伝わることもあるのですが、具体的に話さないと実は伝わっていないこともあるようです。

 

例えば、「片づけてね!」だけでは、誰に対して言っているのか、何をどこに片づけてほしいのか、よく分かりません。

 

何度言っても子どもが言うことを聞かないと感じるのですが、実は分かっていないから動かなかったのだということもあるのです。

 

 

 

実際、細かく具体的に話すことを意識したという保護者の皆さんからは、

 

「言うことを聞いてくれることが増えた」

「怒ることが減った」

 

というお話を聞いたこともあります。

 

 

 

では、具体的にとは、いったいどう話せばいいのでしょうか。

 

そのような声かけのテクニックなどをお伝えするのが、ウォレス・ペアトレ(ペアレント・トレーニング)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は2回目の開催となりますので、子ども役や大人役になって実際に話す体験をしていただくワークをより増やして、日常生活に使えるスキルを身に付けていただけたらと思っております。

 

秋には第3回目の開催を予定しておりますので、多くの方にご参加いただけたら幸いです。

 

ちょっとした心がけで、お子さまに意外な変化が起きたりします。

 

保護者の皆さまと実践しながら、よりよい話し方について、私たちも学んでいきたいと思います。

 

(担当:西)

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