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福井大学准教授を招いてスタッフ研修

6月某日

 

福井大学 学術研究院教育・人文社会系部門 教員養成領域 発達科学講座 准教授 藤岡 徹 先生をお招きし、スタッフ向けに研修を行っていただきました。

 

 

 

私たちが実際に支援をしていく中で、さらに内容を充実していくために、課題を共有し、論文等を参考にご教授いただきました。

 

一般的な子どもの成長発達を理解したうえで、発達特性について学ぶことの大切さを改めて感じ、それを踏まえて、今後、お子様お一人お一人の課題解決に向けて、専門的スキルを充実していきたいと考えております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤岡先生には定期的にご指導いただく予定となっております。

 

 

 

 

 

藤岡 徹 氏

<主な研究領域>

●発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、限局性学習症など)のある方の認知機能についての研究

●発達障害のある方の支援に関連する調査研究

●発達障害のある方の気になる行動へのアプローチ

https://tfujioka.jimdofree.com/

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放課後等デイサービス・就労支援トレーニング・企業コンサルティング

株式会社WALLESS(ウォレス)
〒910-0005 福井県福井市大手3丁目1-15 ビアンモアビル8F Tel.0776-89-1862
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お子様に合わせた聞き方で「今日あったこと」の会話を楽しむ方法

1日が終わり帰宅してから、お子様とどのようなお話をされますか?

「今日学校どうだった?」と聞くと、どのような返事が返ってくるでしょうか。

 

「楽しかったよー」

「おもしろかった!」

「別に」

「疲れた」

 

おそらく、大人が聞きたかったのは「学校でどんなことをしたのか」「授業はちゃんと聞けたのかな」「お友達と何して遊んだのだろう」「給食残さず食べられたかな」などではないかと思います。

 

 

質問する側が主導権を握るため、話の引き出しは聞く側に委ねられます。

お子様からすると「聞かれる」状態にあります。

どのような聞き方をしていくと、お子様は答えやすそうでしょうか?

お子様の性格や特性に合った聞き方で会話を楽しむ方法をご紹介します。

 

 

 

①お話をするときにまず大切なこと

 

 

●コミュニケーションをとりたい気持ちが大人にあること=お子様と話せる状態であること

●お子様もコミュニケーションをとろうとしている状態にあること=話を聞ける状態であること

を確認しましょう。

 

 

 

②たくさんお話をする、お話をすることが好きな子には『オープンクエスチョン』

 

 

オープンクエスチョンとは、答える側(お子様)の答える範囲に制限を設けず、自由に答えてもらう聞き方です。

冒頭の「今日学校どうだった?」がオープンクエスチョンになります。

自由課題や指示の曖昧の苦手さがあるASDの特性があるお子様にはこの方法はむきません。

たくさんお話をしたり、お話をすることが好きな子、語彙が豊富にある子に対しては、大人からの質問は少しにして、お子様の会話に相槌を打ったり、「それってどうなの?」など(ちゃんと聞いているよ)という態度を示してあげるといいですね。

また、会話がそれたら本題に戻るよう誘導、修正をしてあげましょう。

大人の会話が少なくてもそれがコミュニケーションとなります。

 

 

 

③お話が苦手、言葉が少ない、すぐ忘れてしまう子には『クローズクエスチョン』

 

 

クローズクエスチョンとは、「はい/いいえ」や単語で答える聞き方です。

冒頭の「学校どうだった?」をこの聞き方に直すと「給食はパンだった?」のような内容になります。

求めている答えがすぐに得られる方法ですが、尋問のようになりかねないので、質問攻めではなく、こちらの出来事などを織り交ぜると会話が広がりますね。

例)「給食はパンだった?」⇒「うん」⇒「そっか。お母さんはお弁当だからご飯だったよ」

 

 

 

また、「疲れた?」と聞くとほぼ「疲れた」と返ってきます。

本心かどうかはわかりませんね。

体調面などは言葉以外でいつもと変わりがないか、大人が観察していくことも鍵となります。

「いつもより疲れてそうだけれど何かあった?」のように声をかけるといいかもしれません。

ネガティブなことを話してくれたら認めていくことも大切ですが、せっかくなので楽しい会話をして過ごしたいですね。

 

 

 

 

 

<担当:近藤>

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子どもの求めるお母さんって、どんなお母さん?

あたまのいいおかあさん?

やさしいおかあさん?

おりょうりがじょうずなおかあさん?

きれいなおかあさん?

おはなしじょうずなおかあさん?

きようにかみをむすんでくれるおかあさん?

 

 

 

どれも、素敵なお母さんですね。

 

 

 

ですが本当のところは・・・

どれもなくてもいいです。

お子様たちは、ただあなたの笑顔が見たいことを忘れないでください。

 

 

 

「自分の不機嫌は自分で整理を付けましょう」

そう言われると、難しいでしょうか?

厳しいと感じるでしょうか?

 

 

 

大人だって、気難しい表情の人がそばにいるより、優しい表情の人がそばにいる方が心穏やかに過ごせますよね。

笑顔でいることは、なにも子どものためだけではありません。

笑顔でいることは周りもまきこみ、いずれ自分も幸せな気持ちになれます。

 

 

 

今日一日、それが難しいなら、半日、それが難しいなら、5分でもいいです。

「お!お母さん、なんか知らんけど、機嫌いいじゃん!!」

お子様にそう思われたらバッチリです!

 

 

 

今日は一日何もしない。ただただ、子どもと笑顔で過ごす。

たまには、そんな日、そんな時間があってもいいのではないでしょうか。

お母さんの笑顔はどんなおいしいごはんより子どもの心を栄養いっぱいに満たしてくれるはずですよ。

 

 

 

 

 

<担当:前田>

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親のイライラも軽減 子育てにおける「コーチ目線」

子育てをしている中で、お子様に対して「早く○○しなさい!」「△△持った?忘れ物ない?」などと先回しをして声をかけてしまうこと、あるのではないでしょうか?

お子様がうまくできないということがあると、親はそのことに対して反射的にイライラしてしまいますね。

 

 

親自身がイライラしないためにも「コーチ目線」を取り入れることが重要です。

「コーチ目線」」を取り入れることで、反射的にイライラしてしまう度合いや回数を減らせるかもしれません。

 

 

 

コーチとは、選手を冷静に見守り励ましてくれる存在です。

選手たちそれぞれには、「自分のペース」があります。

すぐにできる場合も、ゆっくりと時間をかけて成長していく場合もあります。

どんな場合でも、コーチ(親)にできることは、選手(子ども)を冷静に見守り、アドバイスすることだけです。

できるだけ手を貸さずに「励まし役」に徹することで、子どもの「できること」は自然に増えていきます。

 

 

 

例えば、準備に時間がかかる場合

「あと○分しかないよ!急ぎなさい!〇〇は持った?忘れ物ない?」

「○時までに準備してね」

 

 

親が先回りし世話を焼いてくれるということは、子どもにとっては楽な状態かもしれません。

その一方で、「自分で考えて、自分で決めて行動する」機会を奪ってしまうことにもなりかねません。

 

 

できる範囲で「自分で決める」「自分でやる」経験を積ませることが、子どもの自立心を引き出すことにつながります。

 

 

 

子どもが自分自身で考える機会を増やすために、また、親自身がイライラしないために、「コーチ目線」を取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

<担当:石倉>

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真の休息とは⁉~科学に基づく正しい脳の休め方~

みなさん、自分を休めるためにどのようなことをされていますか。

旅行に行ったり、温泉に行って癒されたり・・・

いやいや、お家でなにも考えずにボーっとするのも素敵ですよね。

 

 

ところで、「1日中ボーっとしていたのに疲れが取れなかった」という経験はないでしょうか。

実は疲れているのは「身体」ではなく「脳」かもしれません。

脳は身体が消費する全エネルギーの20%を使うといわれています。

“疲労感”とは脳の現象にほかなりません。

忙しく働き回った身体の疲れは休めることで回復しますが、脳の疲れというのはどれだけ休暇を取ろうともなかなか解消するものではないそうです。

脳を休めることこそが本当の休息ということになりますね。

 

 

 

■脳は常にアイドリング状態

実はボーっとしても脳は勝手に疲れていってしまいます。

デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)といわれる脳回路が大きく関わってきます。

この脳回路は、脳が意識的な活動をしていない時に働くベースラインです。

脳のアイドリング状態ととらえてもいいかもしれません。

DMNは「心がさまよっているときに働く回路」なのだそうです。

人間の脳は、1日のおよそ半分以上を心さまようことに費やしているそうですよ。

 

 

すでに終わったことを気に病んでいたり、これから起きることを不安に思っていたり、こころが「いまここ」にない状態が慢性化することによって心は疲弊していきます。

DMNのエネルギー消費量は、脳のエネルギー消費量の60~80%を占めると言われています。

真の休息を手に入れるためには、このDMNの活動を抑える脳構造をつくりあげていくことが必要です。

その方法として注目されているのがマインドフルネスです。

 

 

 

■マインドフルネスとは

【マインドフルネス】

瞑想などを通じた脳の休息法の総称

【定義】

評価や判断を加えずに、いまここの経験に対して能動的に注意を向けること

【期待できる効果】

集中力の向上、感情調整力の向上、自己認識への変化、免疫機能の改善

 

 

現代社会では、大人も子供も多種多様なストレスにさらされています。

マインドフルネスは、お子様の注意力や集中力を高め、不安を軽減させることにも有効です。

ウォレスアカデミーでは、落ち着かない気持ちを整えたいとき、集中力を発揮させたいときにマインドフルネス呼吸法を取り入れています。

ご家庭でも取り組みやすいものを選び、イラストを用いてイメージしやすい誘導を心掛けています。

今回は、ご家庭で取り入れられるマインドフルネス呼吸法をいくつかご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■気持ちを落ち着かせる呼吸

①ロウソクを持っていると想像をする

②長く息を吸い込んで、ロウソクの炎がゆらゆら揺れるようにゆっくりゆっくり息を吹きかける

③何度か繰り返す

④最後は長く吸ってから、ロウソクを吹き消すように息を吐きだす

 

 

■数を数えてリラックス

①ゆっくりと1~10まで数を数えるだけ

②一呼吸「1」二呼吸「2」と、呼吸に数をつけながら「10」まで数えます

③「10」まで数えたら再び「1」に戻り、気持ちが落ち着くまで繰り返す

 

 

■食事瞑想で集中力を高める

①目の前にある食べ物を、あたかも初めて食べるかのようによく観察する(色や形やにおいなど)

②口の中に入れた時の感触を確かめてみる(噛んだ時の食感など)

③のどを通っていく感じや味にも細かく注意を向けてみます

 

 

 

継続して行うことで、疲れにくい脳を作ることが可能であるといわれています。

お家でも、お子様と一緒に『いまここ』に意識を向けるマインドフルネスを取り入れて、習慣にされてみてはいかがでしょうか。

心身ともに休息をとって、健やかな毎日を過ごしていきたいですね。

 

 

 

 

 

参考図書:久賀谷亮『世界のエリートがやっている最高の休息法』

キラ・ウィリー『子どものためのマインドフルネス』

 

 

 

 

 

<担当:南部>

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