エレベーターに乗れるようになったAくんのお話 ~オープンから3年経って思うこと~
ウォレスのオープンから今月で3年が経ちます。
オープン当初から来られているお子さまも皆さん成長され、何人の子たちに背を追い越されたでしょうか・・・泣
見た目だけではなく、心も立派に成長されているのだと、毎回支援に入らせていただく中で感じることがたくさんあります。
先日、ウォレスに通所されてるお子さま(Aくん)に、
「ねえ、ウォレスに来たばっかりの時にさ、エレベーターも怖かったし、8階も怖かったよね?でも、今はなんで大丈夫なの?」と聞いてみました。
初めは、「えーわすれたー」と言いながら、なかなか話してくれませんでしたが、あることを言うと真剣に考えて話してくれました。
「実はさ、新しく来た小さい子が、エレベーターと、高いところが怖いと思っているんだけどね。Aくんも怖いって言ってたけど、今は怖がってないからどうして大丈夫になったか、その子に教えてあげたいんだよね」
すると、しばらく考えてこんなことを話し始めました。
「がんばって、のってみる・・・何回も乗ってみる・・・慣れてきて大丈夫になる・・・。」
「そっか~、怖いけど、やってみるんだ!」
「ん、そう!なんか分からんけど、出来た!」
と話してくれました。
初めは、言い渋っていたのに、自分と同じように困っている子がいると分かると、真剣に考えてくれました。
「まずは行動してみる」
「何回も行動してみる」
「習慣化してくる」
3年経って、立派に成長されたのだと感じました。
小さな男の子のために、勇気を出して話してくれたAくんのお話でした。
入学式、進級、新たな出会いにワクワクする一方で、新しい環境に戸惑い、不安な気持ちになることが多い時期です。
この不安を乗り越えていくことはとても難しい事ですが、それを乗り越えた時に人は成長していくと思います。
その経験があるからこそ、“今”があり、“成長することができた”と、保護者さまの想いを言葉にして伝えてあげるのも良いと思います。
それが、親子にとってかけがえのない時間になるのではないでしょうか?
(前田)
壁とかす なくす “WALLESS”
放課後等デイサービス・就労支援トレーニング・企業コンサルティング
株式会社WALLESS(ウォレス)
〒910-0005 福井県福井市大手3丁目1-15 ビアンモアビル8F Tel.0776-89-1862
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卒業、進学する皆様へ
この度、ご卒業、ご進学される皆様、おめでとうございます。
4月からの新しい生活にワクワク、ドキドキされていることでしょう。
そんな皆様に、今日は就活で悩んでいる子へある方が贈った言葉を、私から皆様にも贈りたいと思います。
これから受験される方や、進路・就職を考える方も是非参考にしてみてくださいね。
“自分が今から選ぶものがどういう結果を生むかわからないのに選ぶタイミングだけくる。
正解はたくさんある。
どの会社(学校)を選んでもたいていの選択肢は正解。
数ある選択肢から「大吉を引こう」と思うことがあまり良くない。
大吉なんかなくて、たくさんある「吉」か「小吉」か「中吉」を引けばいい。
それを「大吉」にするのは入った後の自分自身。
どこに入ってもそれを正解にすることができる。
たくさん正解の選択肢があると思うことが大事。”
森岡毅(もりおか つよし)
経営難に陥っていたUSJをV字回復させたマーケター・実業家
「日曜日の初耳学」より
(近藤)
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個性を大切に
「お子さまが得意なことや好きなことは何ですか?」という質問に対して、多くの保護者様はすぐにその答えを思い浮かべるでしょう。
では、お子さまの苦手なところ、出来ないところは何ですか?
「うちの子、〇〇ができなくて」
「〇〇ばかりしていて…」
などなど、短所の方がたくさんあがってしまうこともあるかもしれません。
しかし、長所と短所は表裏一体であり、環境や状況に応じて、短所が長所として見えることもあります。
例えば、「落ち着きがない」という短所は、見方を変えれば
「元気がいい」「いろんなことに気がつく」
という長所につながることもあります。
同様に、「自信がない」という短所は、見方を変えれば
「物事を慎重に考えることができる」
という長所として捉えられることもあります。
子どもの個性は、長所と短所を含むものであり、見方によって変わることがあります。
お子さまを他の子たちと同じ基準で評価することで、個性を失ってしまうこともあるかもしれません。
長所も短所もその子の個性として大人が受け止めてあげることで、お子さま自身が自分の持っている“個性”に気づき、その“個性”を大切に日常生活を送ることができるのではないでしょうか。
<担当:石倉>
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呼吸法で気持ちを落ち着かせる~マインドフルネスpart.2~
前回のブログ「自分自身に“ご褒美”を贈りませんか?~マインドフルネスpart.1~」
では、自分へご褒美と一緒にマインドフルネスも贈りましょうということでした。
マインドフルネスとは
「いまこの瞬間」に注意を向け、思い浮かんでくる思考や感情を判断することなく、あるがままを受け入れること
そして、マインドフルネスを行うにあたり深くゆっくりとした呼吸方法で自分自身を穏やかにしていくこと、これをマインドフル呼吸法と呼びます。
自分の呼吸に焦点を当てることで、自分自身に集中して、どのようにしたいのかを決定するための落ち着きを得ることが出来ます。
この呼吸法は、練習を繰り返すことで、問題解決に対して“しなやか”になって、穏やかな自分自身を見出すことが出来ます。
この“しなやか”は、マインドフルな自分自身になるための4つの鍵となるスキルです。
「し」…深呼吸をして、心を整える
「な」…何が起きているか観察する
「や」…やりたいこと・大切にしたい価値に耳を傾ける
「か」…価値に沿った行動を決めて、行動する
マインドフル呼吸法では「し」と「な」のスキルを存分に使います。
では実際にマインドフル呼吸法を行ってみましょう!
ステップ1:呼吸に気づく
まずは、今この瞬間にどう呼吸しているのか、ただ気づくところから始めます。
片方の手を胸に、もう片方の手をお腹にあててください。
この位置で手をリラックスさせ、しばらくの間、自分の呼吸を観察しましょう。
息を吸う時、お腹にあてた手が押し上げられていますか?
それとも、胸にあてた手が押し上げられていますか?
あるいは、両方の手が少しずつ押し上げられていますか?
おそらく、胸にあてた手の方がより動いているのではないでしょうか?
普段、私たちの生活では、胸で息をする傾向があります。これは浅い呼吸です。
ステップ2:風船をふくらませる
ステップ2では、お腹で呼吸をする、深い呼吸を意識していきましょう。
手はそのままの位置に置いて、背筋を伸ばして座ってください。
お腹の中に風船が入っているのをイメージしてみましょう。
息を吸うと、お腹の中に風船がふくらんで大きくなり、お腹もふくれます。
そして、息を吐くと風船は小さくなり、どんどんしぼんであなたのお腹もへこみます。
このような呼吸をすると、胸の手はあまり動かないはずです。
息を吸うと、風船はふくらみ、大きくなります。
息を吐くと、風船はしぼみ、小さくなります。
息を吸う時にふくらむことをイメージして「1、2、3」、吐く時はしぼむイメージで「1、2、3」と数えると、呼吸に集中しやすくなります。
まずは、1分間この呼吸をおこなってみましょう。
それでも感情の渦の中にいるように感じたら、自分自身の様子を見ながら、1分より少し長い時間実践するようにしてみてください。
深い呼吸を実践することで「ちょっとスッキリしたな」と思えるようになります。
ステップ3:練習する
この呼吸法を意識して練習しましょう。
練習は気持ちが落ち着いているときにされるのがいいです。
普段とは違う呼吸法に慣れるまで時間はかかりますが、1回につき数分の練習を毎日することで、始めは分からなかった自分の呼吸や身体の変化に気づけるようになります。
毎日の練習は難しい…と思われた方は、決して無理はせず、ご自身がやりたいと感じた時に練習してみてください。
継続することで、穏やかで深い呼吸が意識できるようになります。
この呼吸法によって、考えや気持ちを消し去るものではないし、この呼吸法がゴールではありませんが、思い出した時にちょっと意識すると、穏やかに過ごせる時間が増えるかもしれません。
気持ちが高ぶるような時でも、より楽に呼吸できるようになると思います。
忙しい毎日の中でも、自分のために時間を作り、呼吸を整え、「いまこの瞬間」に集中する「ご褒美時間」を設けてみてくださいね。
きっと、モヤモヤや鬱々とした気持ちがラクになりますよ。
参考書籍:『セラピストが10代のあなたにすすめるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)ワークブック』ジョセフ・V・チャロッキ、ルイーズ・ヘイズ、アン・ベイリー 著
<担当:瀧野>
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自分自身に“ご褒美”を贈りませんか?~マインドフルネスpart.1~
2023年が明けて「今年はこんな年にしたい!」と目標を立てたのに…
疲れが取れない…寒くてもう動きたくない…そもそも、何もしたくない…
1月にはやる気や雰囲気でなんとなく乗り越えることが出来ていた疲れも、2月に入って一気にドーンと襲いかかってきたような気がしますね。
そんなあなたへ、私からご提案があります。
「自分自身へ“ご褒美”を贈ってみませんか?」
国語辞典によれば、ご褒美は「褒美」の丁寧な言い方で、目下の者や自分に、ほめる意味で与える金品や栄誉などを指します。
「これを頑張ったらご褒美にお菓子買ってあげるよ!」
とお子さまに声かけをする経験はどなたにもあるのではないでしょうか?
とても分かりやすいご褒美の例ですよね。
今回ご提案させていただきたいのは、いつもあなたが人に与えているご褒美を、疲れてしまったあなた自身へ贈ってほしいのです。
いわゆる、息抜きといわれるものになります。
前回のブログ『人にもやさしく、自分にもやさしい人間になりたい」』には、ウォレスアカデミーのスタッフが行っている「気持ちが楽になること」をご紹介させていただきました。
息抜きの手段や方法は人それぞれ違うので、興味があることに一歩踏み出して試してみると、新たな景色が広がるのかもしれません。
私の場合は、音楽鑑賞が趣味なので、好きな音楽を聴いたり、楽器を演奏したり、歌ったりすることで、とても心地良く気持ちの良い時間を過ごすことが出来ます。
そして、音楽を楽しむことで、穏やかな気持ちへ心を整えられるように意識しています。
音楽を全身で楽しめている時は、“いまこの瞬間”に注意が向いているので、過去にあった嫌な出来事も、未来への漠然とした不安も思い浮かぶことはありません。
直前で不安が襲い掛かってきたとしても、この一瞬に集中し、手放すことを意識しています。
“いまこの瞬間”に注意を向け、思い浮かんでくる思考や感情を判断することなく、あるがままを受け入れることを、マインドフルネスと言います。
マインドフルネスでは深く、ゆっくりとした呼吸方法で自分自身を穏やかにしていきます。
これをマインドフル呼吸法と呼びます。
自分の呼吸に焦点を当てることで、自分自身に集中し、どのようにしたいのかを決定するための落ち着きを得ることが出来ます。
自分が、考えや気持ちにとらわれてしまっていることに気づいた時、嵐の真っただ中にいるように感じる時でも、しっかりとあなたを支えることが出来ます。
その嵐が、自分自身の身体の中で荒れていようと、外の世界で暴れていても関係はありません。
このマインドフル呼吸法は、練習を繰り返すことで、問題解決に対して“しなやか”になって、穏やかな自分自身を見出すことが出来るようになりますよ。
さあ!あなたの息抜きというご褒美
ご自身に何を贈りますか?
そして、あなたが興味のあるご褒美と一緒に“マインドフルネス”も贈ってみてくださいね。
次回~マインドフルネスpart.2~では、マインドフルな自分自身になるための4つの鍵となるスキル「しなやか」について、さらには実際に「マインドフル呼吸法」を行ってみたいと思います。
<担当:瀧野>
壁とかす なくす “WALLESS”
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